植物生まれのバイオマスハンガー
2020.8.8


現在、様々な分野で環境対応が求められるようになってきています。バイオマスプラスチックを活用することは持続可能な社会を実現するために有効な手段の一つと考えられています。経済産業省、環境省などは、2030年までにバイオマスプラスチックを約200万トン導入することを目標として掲げています。バイオマスプラスチックとは、トウモロコシなどの生物資源を主原料として作られる合成樹脂のことを言います。では、なぜバイオマスプラスチックは環境にいいのでしょうか。
特徴1 再生可能である
バイオマスプラスチックの一番の特徴は、トウモロコシなどの再生可能な植物由来の有機資源であるということです。これらの資源をうまく活用することは、枯渇する化石燃料に出来るだけ頼らない持続的な社会を実現するための有効な取り組みです。
特徴2 化石燃料の使用量抑制につながる
明日からいきなり石油を使わないということは現実的に不可能です。しかしながら、一部でも石油由来でない原材料を使用することによって、徐々に化石燃料の使用量を削減し持続可能な原材料へシフトしていくことが可能です。
特徴3 カーボンニュートラルである
焼却時においては二酸化炭素が排出されますが、排出される二酸化炭素は空気中に戻るだけであり、温室効果ガスの低減に貢献します。補足1
コーベルのバイオマスハンガー、サイズチップは、非可食植物由来のポリ乳酸(PLA)を約30%含んでおり、日本バイオプラスチック協会によるバイオマスプラマークを取得しております。

上からHG411(男性用ジャケットハンガー)、HG382(女性用ジャケットハンガー)、HB236M(男女共通パンツ・スカートハンガー)、B939(サイズチップ)

*1 バイオマスプラマークはご要望により添付いたします。
これらのハンガーを製作する際に使用しておりますバイオマス原料は、他の形状のハンガーでも対応可能です。お気軽にお問い合わせください。
サステナブルな社会を実現する方法は、何か1つの正解がある訳はありません。各企業、個人それぞれの活動や考え方すべてが大切です。コーベルでは今後も、サステナブルな社会実現のために様々な取り組みや製品をお届けいていきます。

補足1. カーボンニュートラルとは
カーボンニュートラルとは、ライフサイクル全体で見たときに、二酸化炭素(CO2)の排出量と吸収量とがプラスマイナスゼロの状態になることを言います。バイオマスは燃焼するCO2を排出しますが、もともとそのCO2は植物などが成長する過程で、大気中から吸収したものであり、トータルとしてCO2の量は変化しないという考え方です。

補足2. バイオマスと生分解性
バイオマスとは、原料として再生可能な有機資源由来の物質を含むものを言います。生分解性とは、微生物の働きによって最終的に水と二酸化炭素にまで分解されることを言います。バイオマス=生分解ではなく、バイオマスでも生分解されないもの、バイオマスではない石油系プラスチックでも生分解されるものもあります。

補足3 経済産業省 バイオ製品の普及に向けた取り組み
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/shomu_ryutsu/bio/pdf/011_10_00.pdf
